ワンクリック詐欺とクーリングオフ

ワンクリック詐欺とは、アダルトサイトのバナーや迷惑メール(宣伝メール)で送られてきたサイトにアクセスして、「規約に同意して入場」のボタンを押したら、いつの間にか契約したことになっていて会費等の請求をされた、という手口です。

よくあるのは、「規約に同意して入場」というボタンや画像をクリックしただけで登録されてしまうパターンです。文字だけだとちょっと分かりにくいかもしれないので、実際に体験してみましょう。

ワンクリック詐欺(ワンクリック登録)|アダルトサイト相談窓口

「18歳以上で規約に同意して入場」をクリックすると・・・

これがワンクリック詐欺です。

クーリングオフは対象外

この手の契約は、クーリングオフの対象外です。

訪問販売や電話勧誘など、クーリングオフが可能な契約として定められているものには含まれない(該当するものが無い)からです。

では、対策はどうすればいいのか?

通販として考えてみよう

通信販売を行う業者は、消費者に申込を行わせる際、それが有料の申込であることが容易に分かるように表示しなければなりません。その具体的指針が、経済産業省のインターネット通販における「意に反して契約の申込みをさせようとする行為」に係るガイドラインです。

http://www.no-trouble.go.jp/search/what/P0204006.html
このガイドラインに反するような申込は、民法および電子契約法に基づき無効となる可能性が高いのです。契約が無効になるということは、例えば規約に「入会金5万円」と書いてあったこと、それも当然に無効になるということです。

つまり、アダルトサイトを運営する業者は、消費者に申込を行わせる際、それが有料の申込であることが容易に分かるように表示しなければならない、ということです。

これは一般的な通信販売と同様の扱いですので、他の通販と比べてみると分かりやすいでしょう。普通の通販だったら「これはおかしい、納得がいかない」となるのですが、アダルトサイトだと「払わないといけないのか、どうしよう」が先に来るようです。

もちろんですが、ワンクリ詐欺は無視でOK。払わなくてよいです。

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