法の抜け道

近年、漫画やテレビで法律が題材にされることが多くなり、同時に法の抜け道という言葉も浸透してきました。

抜け道、つまりは法律の穴。問題点です。

例えばクーリングオフ。クーリングオフというと8日間は無条件で解約できるという、悪徳商法対策には取って欠かせないモノなのですが、ここにも問題点はあります。

それは、対象が消費者に限られることです。

契約したのが個人であればクーリングオフはできますが、もし会社名義で契約したとなるとクーリングオフはできなくなります。個人事業主や零細企業の場合に特に問題になります。契約の名義が違うだけで天国と地獄です。(リース契約については、法改正である程度対応できるようになりました。)

しかし国もバカではないで、法改正して抜け道を塞ごうとします。

平成21年の法改正では、訪問販売等のクーリングオフの対象商品が、「法令で定めたリストに含まれるもの」から「原則全ての商品」という風に拡大しました。

まぁ、最初からそうしておけよ、って話ですが。

あと、訪問して貴金属を安い値段で買い叩いていく「押し買い」もクーリングオフの対象になりました。

それまでは野放しだったんです。まさか消費者が売る側になって被害に遭うとは、誰も想像していなかったのでしょう。

法的な保護は万能ではない

法的な保護があって当然、と思うところに何も無かったりするのが法律です。

いたちごっこ、追いかけるのはいつも法律です。やはり、遅いんです。どうしても遅いんです。

だからこそ、自分で自分の身を守ることが大事です。被害を未然に防ぐ力です。

クーリングオフに関する知識も、その1つです。

逆に言うと・・・

法の抜け道を一番最初に見つけた人は、それだけでビジネスにできる可能性があるということです。

これは悪徳商法に限らず、です。

今でこそごく一般的になった発泡酒なんかもそうですし、今は消えましたがガイアックス(ガソリンの代替燃料)なんかもそうですね。

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